経営者でも読書家じゃなくて全然大丈夫?

経営

今回はこの記事について検証します。

「できる人間=本をたくさん読む」みたいな通説がありますよね。

「経営者たるもの本はたくさん読まないといけない」という通説もある気がします。

上の記事はそういう通説を暗に批判している気がします。いや、たぶんこの記事を書いている当時の私は「ビジネスマンたるもの本はたくさん読むべき」論に対して、確実に懐疑的な考え方をもっていたはずです。

なぜなら私がほとんど本を読まなかったから。つまり、100%ポジショントークです。

さて、今の私は当時のこの記事についてどう考えているのか。ポジションが変わった今、果たして意見は変わっているのか。

時間があるなら本は目一杯読んだ方が良い

結局、世間一般で言われていることって大体合ってます。

残念ながら、私のような一時の流行でポッと出て来た色物ブロガー(&零細企業経営者)の言うことなんか、真実である訳はないのです。他人の目を引くために、あえて反対のことを言って目立とうとする思惑も存分に持ってたりしますし。

「本を読まない塾経営者のMr.Mが好き!」という人が万に一つでもこの世にいたら申し訳ないですけど、今の私はガッツリ本を読んでます。一日一冊とか超人的な読書は無理ですけど、月10冊は確実に読んでます。

「読んで何かが変わったか?」と言われると自分自身では分かりませんけど、今まで話せなかった話題を今まであまり話をして来なかった人とできるようになった、というのは確実にあります。そういう意味では、「話ができる範囲が広がって人とのコミュニケーションに自信がついた」みたいな部分はあるのかもしれません。

授業中の雑談とか、塾のブログ記事とかのネタにもなりますし。世界を見る目が変わったり、人を見る目が変わったりして普通に面白いですし。

本を読むと、話題の範囲が広がって自分に自信がつく!・・・かも。

読書をすればするほど変わって行く人を現在進行形で見る

私が読書のメリットをムチャクチャ感じているのは、スタッフ達を見てるからなんですね。有難いことに私が読書をし始めたのに続いて、スタッフ達も読書をし始めてくれているんです。中には私以上に本を読んでいる人もいたり。

そういうメッチャ本を読み始めた人が、メッチャ変わっていってるんです。

今から読書について過剰なほどおススメしますけど、別に「私自身が本を出してそれを売りつけよう」とかそういう思惑はありませんからね。そういう思惑はないって前提で聞いて下さい。

本を読んでる人は話題がどんどん豊富になっていきます。話題がどんどん面白くなっていきます。だから、私もそういう人とたくさん話をしたいなって思います。で、そういう人って表情までどんどん変わって行ってる気がするのです。

「できる人はみんな本を読んでますよ~!」とか、「経営者なら本はたくさん読んだ方がいいですよ~!」とか、そういうことを言うつもりはありません。そもそも、そんなことを言えるほどに「本を読んでる」とは言えませんから。

でも、本を読むと変わる人もいる!というのはあると思います。(実際見ています!)

ただの知識の収集ではない読書を

元ネタの記事にありましたが、「知識の収集だけならググればいい」はその通りだと今でも思ってます。その方が早いですし。(もちろんガセネタには注意しないといけないですけど。)

「知識の収集」目的でいくら読書をしても、ただの頭でっかちというか、「俺、いろいろ知ってます。」終わり、という感じになる人もいるのかなって。

そういうタイプの人は話してみると「こういうことがこの本に書かれていてね。」とか、「この本にはこういうことが書かれていておススメだよ。」とか、「この本の作者はこういう本もね…」とか、そういう話に終始するんですね。で、そういう話題だったら結局、「ググればいいじゃん!」ってなるんです。(あくまで私の経験上のイメージです。)

読書が効いてる人は違うんですよね。その本の内容にあることを実際に試してみたり、内容を人に伝えて自分の考えを言ってみたり(発信してみたり)、それについて人に意見を求めたり、とにかく実生活に結び付けようとしている気がするんです。

私の塾のスタッフの中には本で紹介されていたアンケートを、翌日自分なりにカスタマイズして職場で実施する人もいました。

役立つ本を探すのではなく、読んだ本を必ず役立たせるつもりで。

結局、経営者でも本は読まなくても大丈夫なの?

別に大丈夫だと思います。「読書家じゃないから会社が潰れた」とか聞いたことありませんから。私だって本をほとんど読まずに15年くらい塾経営をしてきていますし。その間、売上も生徒数もぼちぼち伸ばして来てますので。

でも、本をたくさん読んだ方がもっと大丈夫だと思います!!

「読むか読まないか」だったら読んだ方が絶対に良いと今の私は思ってます。

かの有名な本田宗一郎さんは、「本を読むくらいなら人に聞いた方が早い」とおっしゃってました。「本田宗一郎さんも本の中でそう言ってたから、本なんか読まなくてもダイジョブだ!」というのが以前の私。まさに本の内容を鵜呑みにする愚か者。つまり、これが知識収集のためだけの読書なわけです。

本田宗一郎さんは天才です。私とは違います。「そういう考え方もあるんだぁ~」くらいで捉えないといけないんです。「偉い人が言ってたから間違いない!」ってのは、そういう知識だけ受け取ってオウム返ししてるだけ。自分の頭では何一つ考えてない。この段階だったら何でもググった方が良いかもしれません。

でも、世の中の多読家で仕事のできる人の多くは、「いろんな本を読んでいろんな考え方(世界)に触れて、その中で自分を作り上げていく」というのを当たり前にやっていらっしゃるのだと。

恥ずかしながら、私はこの歳になって、ようやくそういう考え方に至ったわけです。。反省・・・

(ちなみにこの記事に対して、「それは読書をし始めたお前のポジショントークだろ?」と言われれば全く反論の余地はありません。まあ、私の記事は全てにおいて私のポジショントークですから。)

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