今回、検証するのは以下の記事です☟
今読むと、当時の私はだいぶ性善説に立って仕事をしていたんだな、、と思います。
どうあがいても任せられない人は実際いる!!
記事を書いた当時と比べて、私がもっとも変わったことの一つが「人に対する考え方」だと思います。
ドライになった部分(信じなくなった部分)と、信じる部分が両極端になった気がします。
残念ながら、どんなに頑張っても「仕事を任せられない」人はいます。私が考える「仕事を任せられない」人の2パターンが以下。
【仕事を任せてはダメな人】
➀ 己の主義主張を職場の方針よりも優先させる人。
② 向上心が薄く、自分に甘い人。
➀の人に任せると悲劇が起こる可能性があります。知らず知らずのうちに顧客に不満がたまっていき、一気に退塾が増産されるとか。悪評が広まるとか。
これは当たり前と言えば当たり前で、塾の中にもう一つ別の塾ができるようなものですから。で、お客様は当然、自分が作ったチラシなりホームページなりで塾に入ってくれるわけです。が、実際担当する講師はぜんぜん自分の塾と違うような指導を繰り広げる…
お客様からしたら「こんなはずじゃなかった…」となるのは当然なんですよね。➀のタイプの人は、どこかの塾に属するよりも、自分自身で塾経営をした方が力を発揮するのかもしれません。自分自身のやりたいことへのエネルギーは独立開業にはものすごく必要なことだと思いますから。
②の人に任せると、自分の仕事が終わったら怠けます。いや、怠けるというよりも「時間内たっぷり使って自分の仕事だけをこなそう」ってなります。で、残念ながらそういうタイプの人って自分自身の仕事さえ満足にこなせてないこともあるんです。結局、周りがカバーしているから回っているだけで。でも、それに気づかないから一人だけ悠々自適にスローペースで仕事をするというか。(立派に周りの足を引っ張っているんですけどね。)
とりあえず、2の人に仕事を任せっぱなしにすると、人件費は駄々洩れになっていくと思います。
注意すべきキーワード
➀タイプの人の見極めワード
これは私よりももっと多くの従業員を抱えている経営者さんが言っていた話ですが、
「〇〇流」とか、「〇〇方式」とか、自分流の教え方を主張する人は気をつけた方がいい、とのことです。また、自分流でなくても、どこかの誰かの教え方を異様に信奉している人も気をつけた方がいい、と。
そういう人は自分が信じている教え方や考え方に強烈に執着している傾向があるので、塾の方針と違った場合に足かせになる可能性がある、と。
②タイプの人の見極めワード
②のタイプは至る所にいると思うので、今更私が言うことでもないような気がしますが…
「教えてもらってないからできなくて当たり前」みたいな発言が多い人は注意が必要かもしれませんね。こういう発言をする人って生徒でもやっぱり成績が伸びにくいと思うんですよね。生徒でも成績を伸ばす子って教わってなくても自分で調べたりして、ある程度のところまでは自分で学んでくれるじゃないですか。
「それって経験値ないと難しくないですか。」とか、「受験生を教えたことがないので分かりません。」とか、そういうことを平気で言っちゃう人は注意した方がいいかもしれません。こういう発言がサラッと出てしまうということは、根本的に「自分で調べたり、学んだりして成長する意欲」は乏しい可能性がありますので。
これらのパターンの人には具体的に業務項目を伝える
私が思うに、➀のパターンでも、②のパターンでも、本人たちに悪気があるわけではないことがほとんどだと。本人たちは決して職場をぶっ壊そうとも思ってませんし、他人の足を引っ張ろうとも思ってない訳です。つまり悪気はない訳です。
こちらの対応次第では、きっちり職場で活躍してもらうことも可能なのではなかろうか、とも思うのです。
そこで私が考える対応としては、「業務項目を細かく指示する。」「細かく指示した業務に関して期限を明確に伝える。」この2点かな、と。
➀のパターンの人に対しては、業務項目を細かく指示していれば、それから外れる自分勝手なことはやりづらくなると思うのです。②のパターンの人に対しても、たくさんやることがあれば怠ける時間が無くなると思うのです。
で、②のパターンの人は当然として、➀のパターンの人ものんびりな人が多い傾向があるような気がするんですね。さっきのキーワードの部分では出しませんでしたが、自分のことを表するときに「マイペース」という言葉を出す人もけっこう注意が必要だなって。「マイペース」=「スローペース」ってことが多いんで。➀,②ともに自分のことを「マイペースって言われます」とか言う人が多いんですよね…(このタイプで「せっかち」という人はほぼいません。)
なので、業務項目ごとに期限の提示は絶対かなって思います。その提示がないと、びっくりするほど仕事をためてたりしますから。
それでも決めつけない。希望を持って接する。
最後に大事なのは、それでも決めつけないってことだと。コレが一番難しいんですけど…
「この人は➀のパターンだ!危険だから全部業務は事細かく指示を出そう!」「この人は②のパターンだから、もう絶対に任せられない!」って思うことってあると思うんです。(実際私も何度となくありましたから。)
でも、こちらがそうやって決めつけると、向こうもやっぱりそうなっちゃいます。こっちが「君は➀とか②にパターンなんで、仕事は任せません。」ってなると、向こうも「あぁ、自分は期待されてねぇーんだ…。じゃ、言われたことだけやってよう…」みたいになると思うんです。
もちろん、面と向かって「君は➀か②にパターンだよね。」なんてことを言う人はいないと思います。でも、口で言わなくてもやっぱり出ちゃいますよね、表情とか態度に。
そうすると、結局、自分にとってもマイナスなんですよ。いつまで経っても事細かく業務項目を伝えて、いちいち期限を確認して…って手間ですから。人を雇ってるのにいつまで経っても負担が減らねぇ!!って話になっちゃうんです。事業拡大なんてもってのほか、みたいに。
理想論を言うようですが、今は➀とか②のパターンでも、成長したり、意識が変わったりすれば、いつかは任せられる人材になってくれるだろう、という希望は持っていようと個人的には思っています。その希望をコチラが持たないと、絶対に相手が「この職場で成長しよう!」なんて希望は持ってくれないだろうなって。
いや、簡単に言ってますけど、まったく簡単な話じゃないですよ、これは。メッチャ難しい話だと思います。私自身、こんなことを書いている今、それができているか?って聞かれたら、全く自信はないですし。
でも、変わる人は変わりますんで。ビックリするほど変わって職場を支えてくれるようになってくれる人もいますので。そして生徒数をどんどん伸ばしてくれる人もいますので。一緒に働いている限りは、こっちが希望を失ったら失礼だと思うんです。➀パターンの人でも、②パターンの人でも、いつかは変わってくれると信じて、事細かに業務項目を伝えて、期限を細かく設定して、そして仕事に対する考え方とかも何とか伝え続けて…ってやるしかないのかなって。それが経営者としての役割なのかなって今は思っています。
(人事に関する考え方は、きっと何年後かはまた変わっている気がします。零細企業はどうしても人事に関する経験値が少ないので、誰か1人のスタッフのアレコレでもだいぶ考え方が変わっちゃうんですよね…)
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